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2010年12月 アーカイブ

生きた油田 4

ガガイモ科のカロトロピス・プロケラは、中央・南アメリカの乾燥地帯に広く見られます。


これまでに、繊維、薬、家畜のまぐさ、抗生物質、毒としてさえ、商業的にこの植物を利用しようと試みましたがうまくいきませんでした。


この植物は乳液を出すので、その生物性原料としての可能性が、最近調べられました。


最初の報告書によると、その生産性は、先に言及したジネズミ植物エウフォルビア・ラティリスに比肩しうるといいます。


しかも種子の鞘からの産出量は、そのエウフォルビアより大きいのです。


上手に育種すれば、この植物を、今後の重要なエネルギー源植物の1つとしてみなすことができるでしょう。


たくさんの砂漠の種も、樹脂を生産していて、その中には石油に変えられるものもあるでしょう。


分泌される樹脂は、ふつう、茎、葉、ときには花の表面にも粘着性のあるコーティングを形成します。


ひとつの例は、ハマビシ科のクレソート・ブッシュで、マーガリンの防腐剤として使われる抽出物を産します。


クリソタムヌスという学名を持つキク科の植物のように、ほかにも樹脂を含んでいるものがあり、乳液を産する植物に匹敵するほど、それらの樹脂から炭化水素が得られるのです。

生きた油田 5

毒害虫防除に使う毒を提供してくれる植物もあります。


DDTや他の合成殺虫剤を使ってわかったことは、こうした合成物はその環境で長く残存し、人間も動物も害を受けるということでした。


今日、より安全な殺虫剤の多くは、ピレトリンという、キク属(クリサンテムム)の種によって生産された化合物に基づいています。


植物の生産物なので、ピレトリンは微生物で分解されます。


また、虫に対する特効性があり、哺乳動物への影響はありません。


虫は植物の大敵の1つなので、このように植物が、虫を防ぐ化学的方法を発達させてきたとしても不思議ではないのです。


多くの植物に含まれている、たいへん効果的な除虫剤を利用するようになったのは、ごく最近になってのことです。


そういうものの1つにレテノンがあります。


これは興味深い植物性毒で、冷血動物には作用しますが、温血動物には比較的安全と見られています。

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