盗塁王・福本の秘密
プロ野球・阪急(現オリックス)の福本豊は、1984年に千盗塁という大記録をうちたてました。
彼の盗塁成功率は、全盛期には85パーセントを超えていたそうです。
それは足が速いからだと、私も考えていました。
ところが、それは決め手ではないことを後から知りました。
オリックス監督の上田利治氏から聞いた話と野村克也氏の文章を合成して紹介しましょう。
「陸上の王者力ール・ルイスが球界にいたら、あの記録を塗りかえたのではないか」という話が、当時よく出されたといいます。
しかし、それを否定するデータがすでに用意されていました。
それは、ロッテにいた飯島秀雄の記録です。
飯島は100メートル10秒1の日本記録を持つ陸上の短距離選手です。
その彼の盗塁成功率が、約20パーセントだったのです。